「硬毛化」「増毛化」って何?
「ムダ毛を処理したくてサロンに通っていたのに、何度も施術するうちに毛が太くなったり、増えたりした」
ネットでサロンの口コミをチェックしていると、こういう投稿が目につきました。
これは「硬毛化」「増毛化」といわれる現象です。サロン、医療クリニックに関わらず、施術を継続しているうちにごくまれに起こるといわれています。
なぜ毛が太くなったり増えたりするのでしょうか?
実はちゃんとした原因については、まだ科学的に分かっていません。
考えられるのは、脱毛の方法が毛根部分に影響を与えたのでは、ということ。
サロンでも医療クリニックでも、脱毛に用いられる原理は同じです。サロンではIPL(インテンスパルスライト)、医療クリニックではダイオード、アレキサンドラライト、YAGなどのレーザーをムダ毛を含む肌に当てます。すると光(レーザー)がメラニン色素に反応し、毛根部分が高熱に包まれます。このせいで毛乳頭や毛母細胞などの組織が壊れたり弱体化し、発毛しなくなるのです。
普通は照射を繰り返すたびに発毛機能は衰え、毛も細くなっていくのですが、体質によってはかえって毛球部の活動が盛んになり、剛毛へと変化してしまう場合があります。これが硬毛化・増毛化と呼ばれる現象です。
これはおそらく毛根組織が自らを守るため、1種の突然変異を起こしたのだろうと考えられます。
では、この現象に対処するには何をすればいいのでしょう?
サロンやクリニックによれば、
・これまでより強い熱量で施術する
・施術時の光の波長を変えてしまう
・一時的に脱毛を休む
・電気脱毛(ニードル脱毛)で毛を処理する
といった対策があるようです。
もし硬毛化・増毛化が起こってしまったら、サロンのスタッフや医師に相談してみましょう。